ヨシキ「落ち着きました?」
たいらん「いやいやいや、アレなに?」
ヨシキ「混沌の使者の本質。そして混沌の使者ニャルラトホテップはアレの意思が具現化したものです」
たいらん「悪夢・・・じゃないです・・か・・・」
ヨシキ「そうです。混沌の使者ことニャルラトホテップは1人の作家の悪夢に現れ、その作家はその悪夢を小説に書きました。当然フィクションです。しかも100年前の割と最近」
たいらん「ということは混沌は・・・・そもそも俺達・・・『人』が無意識に創っていることですか?」
ヨシキ「どうなんでしょう・・・・、ただ混沌の使者というフィクションの化物が今も残り続けているということは事実ですね。それこそ神話や伝承のように・・」
たいらん「つまり、混沌には勝てない」
ヨシキ「勝負以前の問題ですね。彼らは常に人の中にある。ニャルが僕の悪夢の形をしていたように・・・・。要するに死ぬまで1人個人と付き合っていくものなのでしょうね」
たいらん「今まで紅蓮の王たちが戦ってきた混沌は俺達人間そのものなのでしょうか?」
ヨシキ「どうでしょう、わかりません。LoVの混沌は謎のまま打ち切っているので・・・。ただ僕たち、本当の世界を生きている人の混沌は常に傍にいるということです」
たいらん「対処法はありますか?」
ヨシキ「あります」
たいらん「え?本当ですか?教えてもらっても・・・」
ヨシキ「
幸せになることです」
(喫茶酒場TE・O)
たいらん「夢の場面が・・・」
テオ「おーい、二人とも、じゃん!受け取れ」
ヨシキ「フッ・・・」
たいらん「バレンタインチョコ!やたーーーー」
ヨシキ「たいらんさん、これは夢ですよ。
実際にテオからチョコは貰えていません」
たいらん「うっ!」
ヨシキ「ましてや僕はバレンタインにチョコなんて貰えない。
それが現実です」
たいらん「うわあああああああん!こうなったら夢でもこのチョコ食べてやる」
(´~`)モグモグ
ヨシキ「味あります?」
たいらん「なんでしょう、チョコという感覚はありますね。ところで混沌の対策が幸せになることってどういうことですか?」
ヨシキ「幸せを現実にすれば、混沌という負の感情はでにくくなります。当然ですね、満たされて幸せなのですから。だから自分にとっての幸せを実現することが混沌を抑止に繋がります」
たいらん「・・・・ヨシキさんは幸せなんですか?」
ヨシキ「全然まったく」たいらん「ダメじゃん!」
ヨシキ「ほぼ自分は混沌ですよまったく。幸せなんて感じたことがないのですから・・・・」
たいらん「ヨシキさんはどうすれば幸せになれると考えて?」
ヨシキ「自分、小さい頃から、そして今も
『純粋に愛情のある家族、夫婦』を叶えること・・・・・。だけど、
現実はそれを否定してくる。金だの、職だの、なんだの・・・」
たいらん「テオちゃんが婿入りしたじゃないですか」
ヨシキ「
それはフィギュアであって生きている人じゃないですよ」
たいらん「それを言ってはいけない」ヨシキ「でも現実なので・・・
現実にテオは俺の嫁でもない、そもそも存在しない。架空の存在、もちろんそれで満足できる人もいますが自分の場合は・・・なんとも・・」
たいらん「難しいですね」
ヨシキ「そろそろ終わりましょう。最後にお付き合いありがとうございました」
たいらん「いえ、こちらこそ・・・」
ヨシキ「さようなら、全ての【ロード】たち」
さようなら、全てのロードたち【ロブラブ 最終話】Ⅴ