FFXV開発チーム

About this blog

ファイナルファンタジーXV
開発・宣伝スタッフによる
公式ブログです。
不定期で更新します。

全ての質問にはお答え出来ませんが
いただいたコメントは
全て目を通しております!

本ブログへコメント・いいねを
するにはスクエニ メンバーズ
のログインが必要です。
また、ともだち登録をすると
自身のマイページへ
更新のお知らせが届きます。

About this blog

  • フォーラム過去ログ
  • 公式twitter @FFXVJP
  • 公式instagram ffxvofficial

記事詳細

E3 2016トレーラー feat. Afrojackはこうして創られたpart.1

カテゴリ:FFXV開発スタッフによる記事



皆さんはじめまして。先日E3のトレーラー編集を担当した加藤秀和です。
Afrojackの曲に乗せた『FINAL FANTASY XV Trailer feat. Afrojack』は楽しんでくれましたか?
FF史上でも異色であろう本トレーラーについて、今回は僕から制作の裏側をお届けします。
まだの人はまずは動画を観てから読んでくださいね!




■まずは自己紹介

最初に「お前は誰だ?」という方のために自己紹介を。
 
僕はアニメーターから始まり、キャラクターリギングやカットシーンレイアウトを経て、FFXVではカメラ関係をメインに担当しています。
演出カメラのレイアウトや一部のカメラプログラム、そして敵キャラのアニメーションと幅広く手掛けています。

ある時はカメラレイアウター。
ある時はアニメーター。
またある時はプログラマー。
そしてまたある時は動画編集者。
しかしてその実体は!?……何なんでしょうね(^^;

そんな職務質問されても答えられない僕が、チーム内で利用する動画編集を時折手がけていた縁で初のトレーラー編集の機会に恵まれ、冬に公開されたニフル基地バトルフッテージ編集を担当させていただきました。






■開発者がトレーラー編集をする理由

そもそもなぜ開発者がトレーラー編集するの?と思った方もいるでしょう。
通常トレーラー制作は開発外部の編集スタジオで行うことが多く、Uncoveredトレーラーもそうでした。
ではなぜバトルフッテージや本トレーラーは内部だったのか?
それはバトル映像を作成するには開発チームとの密接な連携と機動力が必要だからです。

カットシーン主体なら中身が決まっているので素材を渡してお任せもできますが、全編バトルとなると日々環境、仕様、要求が変化していくので外部ではとてもその変化に追い付きません。
これはE3 2013バトルトレーラーもそうでした。
 
ベヒーモスや鉄巨人とのバトルが鮮烈なあのトレーラーも田畑さんと編集の百瀬さん、そして開発チームが一体で制作したものであり、バトルフッテージも田畑さんと僕がマンツーマンで取り組み、開発チームと協力して完成させたのです。

編集者自身がゲームの仕様を理解し、開発チームと対話して作ることがバトルトレーラーにとって非常に大事なんですよ。


■開発名称『Xtreme』

いよいよ本題。
初のオフィシャルトレーラー編集という大役ながら好評だったバトルフッテージに胸を撫で下ろしていた2月のある日、田畑さんからある目的で新たな動画編集を依頼されました。

要件は『とにかくアドレナリン全開にさせるバトル動画』!!
 

短期間で作る必要があったため即動き出し、仮の曲をもらい、その時すでに制作が始まっていたUncoveredトレーラーの仮素材などをかき集めて3日ほどで完成させました。
田畑さんによってXtremeと名付けられたそれは非公開ながらグローバルで非常に好評だったのでE3もこの路線で行くことになり、今回のトレーラーのプロトタイプとなったのです。

しかしまさか本番はAfrojackになるとは思いもよらなかったですね。


■ビッグアーティストAfrojackとのコラボレーション

トレーラー本制作には勿論正式な曲が必要です。
私たちはバトル映像と合わさってアドレナリンを刺激する曲、それこそ「本能に訴える」曲を必要としていました。

そもそもトレーラーを作る目的ですが、FFXVのE3最大の目標はコンソール機のハンズオンを出すことだったのに対して、トレーラーはコアファンでなくても観られる映像、会場で流れるとノリノリになれることをミッションとしていたのです。

この条件に見合った曲を求めていた頃、どういう経緯かグラミー賞を獲得した世界的DJであるAfrojackことNickがスタジオを来訪していたところに田畑さんに呼ばれ、「E3トレーラーはNick & Hideでお願いね」と任命されたのです。そしてどんな曲が必要か田畑さん、Afrojackと詰めて取り組みがスタートしました。
 

クラブミュージックのカリスマである彼ですが、実はFFシリーズの大ファンなんですよ。
これまでのシリーズも何周もプレイしているとのことで、

「FFXは時間がかかるからまだ4周しかできてないんだ」

と言ってました。
……いや、4周"しか"って。何周するつもりですか?(^^;
これだけでも彼がFFを愛してくれていることが分かりますね。

そんなゲームにもFFにも造詣の深い彼が「自分の曲でFFXVを知らない人たちにも魅力を伝えられるよう協力したい」と言ってくれたことが今回のコラボの決め手です。


■闘いの始まり

では仮編集です。
プロトタイプがあるとはいえ曲が変われば編集は変わります。特に今回は曲に乗せて映像を繋げることが重要であり、かなりの部分が曲依存です。

まずは流れを固めるために、デモ曲に乗せて田畑さんとマンツーマンで仮編集をしました。
最初におおまかな構成を固めることが重要なのでこの時は丸一日ぶっ通し、しかもノンストップで行いました。
全速力でやったため、かなりハードで息切れするような仮編集でしたね。
いや、ホントに頭クラクラしました。

おかげでラストのアーデンと王都城に向かうノクト達のショットなど、この時点で内容がほぼ固まりました。
 

そしてバトルフッテージでは最後まで田畑さんとマンツーマンだったのに対し、以降の制作は「Nick & Hideに任せた!」と託されたのです。
大きなバトンに身の引き締まる思いでしたが、それもバトルフッテージがあればこそ。ここから僕は本編集に、Afrojackは曲の尺やテンポ感、グルーヴ感などの調整に取り組んでいったのです。

ちなみに田畑さんは頻繁に世界各地から呼ばれてグローバル方針をアップデートしつつ、東京では本編開発に掛かりきりというハードワークをこなしています。
とんでもないですよね!



■素材撮りも闘いだ!

いよいよ本編集!のためには本素材が必要です。
まずは見えた構成に合うよう素材を選定し直し、古い仮編集素材のアップデートや、「アドレナリン全開!!」を実現するためにより見栄えのするシチュエーションや敵を追加してきました。

そして本素材の収録開始となったわけですが、この時開発は実装が佳境の時期。ここで撮影に労力を割くと開発スケジュールに支障が出るため、撮影者を一人に絞り彼に任せることに。

しかしバトルの撮影は1シーンでも大変なことです。「こう動いて欲しいんだよ」と言ったところでベヒーモスやモルボルが言うことを聞いてくれる訳がありません。満足な画を得るためには上手いプレイを何テイクも重ねる必要があるのです。
それを一人に集約したんですから、その負担は相当なものだったと思います。
しかもプログラムもリソースも日々大きく更新されると同時にバグも増え、いい画が撮れたのにバグってる!ということも多かったです。
 

このように今回の撮影は物量と、バグと、そして僕の画に対する要求との熾烈な闘いとなったのです。

こうして始まったトレーラー編集はその後どうなったのか?
ギリギリまで続く制作の模様はpart.2でお届けします!

発信先の SNS
twitter
facebook

2016.06.27 21:32

トカゲの尻尾さん  komedaさん  hako85さん  ほか48人がいいね!

コメント:11件

最大400文字

コメントする

perrier
登録日:2016.06.30 04:17

加藤さま、ブログUPありがとうございます♪ FFXV については 発表されるトレーラーが単に作品紹介だけでなく、ストーリーや映像、音楽、どれにおいても制作中のスタッフの方の勢いや、ファンに対する熱いメッセージが感じられるような気がしています。多面的にプロジェクトが進んでいるせいもあるかもしれませんが、奥行きとか背景とかも感じられるので視覚だけでなくプレイヤーにもプレイをする心構えというか、挑戦状を突き付けられているような気がします★ そしてすっかり圧倒されて気持ち的に負けてる私としてはwこれほどの作品を自分の拙いテクで楽しめ尽くせるのだろうか…と、次第に募る不安と大きくなる期待に怯える今日この頃です( ̄∇ ̄*)ゞ 

アラシ
登録日:2016.06.29 22:47

早くファイナルファンタジーXVしたいですずっと待ってました10年いつでるんだろうって待ち続けました発売まで後2ヶ月です

marezou
登録日:2016.06.29 12:53

個人的にAfrojackの大ファンなので、今回のコラボは本当に滾りました! 普段どういう風に動画が作られているかわからないので、こういう内容は読みごたえがあって面白かったです! part.2も楽しみにしてます!

hidetana
登録日:2016.06.29 12:03

E3 2013のと今回のE3 2016では違うスタッフがやっているのかと勘違いしていました。申し訳ありません。同じスタッフで見た目も変わるんですね UI、もう一つの楽しみにしています。後、崖など登りたい(願望)wDLCでてほしいなぁー

takemuran
登録日:2016.06.29 01:01

こういうエレクトロな曲調もXVはとても合いますね。ゲームの完成度の高さが、関わるすべてを底上げするのかもしれませんが。 …ただ、ネタバレはほどほどにお願いしますよ。^^; おつかれさまでした!

ツムリ
登録日:2016.06.28 22:29

読み応えのあるブログ拝読させていただきました! ライブ中継で冒頭のノクト落下シーンを見たとき思わず吹き出してしまいましたが、あれは誰のアイデアなんでしょうw 次回更新も楽しみにしてます

zacknoct
登録日:2016.06.28 20:07

ブログ更新、お疲れ様です!自分はFFXは3周でしたよ(苦笑)。今回は曲調もコミカルな要素から重いテーマ的な要素もありましたので編集も大変だったと思います。バグの修正もありましたので、E3ギリギリまで編集していらっしゃっていたのでしょうね。…お疲れ様でした‼

ゲーム攻略マン
登録日:2016.06.28 19:59

FFXを4周ってかなりのキチガイですねw 動画編集は最近のゲーム実況者にしても身近に行っていることなので、素材収集と音楽に合わせた編集の大変さは理解できるかと思う。ただ気になったのは、どの程度のクオリティーまで完成させれば、会社側でOKが出るものなんですか?3日だとどれが良いのかわかんねーになってくると思うのですが…

十六夜【D・D】
登録日:2016.06.28 19:39

お疲れ様です!E3で配信されたFINAL FANTASY XV Trailer feat. Afrojack!!これは凄く楽しめましたですよ♪ありがとうございましたwそして、このトレーラーを作るのにどれだけ大変で苦労したという事がこのブログで伝わってきます(笑)色々なシーンを撮るにも根気がいるんですねwキャッチフレーズ?の『素材撮りも闘いだ!』・・には感動を覚えるのですよ(*´ω`*)モフン!! 今後のトレーラーやPVを楽しみにしております。お体に気を付けつつ、お仕事頑張って下さいませ!

みかん
登録日:2016.06.28 19:37

加藤さん初めまして!そしてお疲れ様です! ああー!見ました!最初、おっ曲かっこいいな?!と思ったので、初めは音に惹きつけられたのですが、凄いDJさんだったんですね…! 田畑さんも凄いですが、加藤さんはじめFFXVのスタッフさんは本当に凄いですね…フットワークも力量もですが。バトルシーンは特に大変そうですね、ほんと。。 続きも楽しみにしてます!

ニシン
登録日:2016.06.28 19:19

お疲れさまです!なんというかFF15はこれまでのFFと違ってプリレンダではなくリアルタイム主体のPVが多いように見受けられます(まあリアルタイムもほぼプリレンダクラスのグラですけど笑)その分偶然性というかランダムな要素が多いせいかPV制作もかなり根気がいる作業だというのをタジーさんのチョコボPVを見てもよく伝わってきました。その分開発者さんが妥協なく凝ったものを作られてるのもよく分かりました!FF15のPVは何回見てもワクワクさせられるので大好きです‼︎(^-^) また次の新しいPVを見れることを楽しみにしています♪

 
©2018 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.SQUARE ENIX

FFXV開発チーム

18

2720/53bf808c87529c0d85c767933b794eea.jpg